演出家で俳優の長塚圭史(38)と、妻で女優の常盤貴子(41)が、12月に開幕する東京・渋谷のシアターコクーン公演「マクベス」で、舞台では初めてタッグを組むことになった。長塚にとって、初のシェークスピア作品の演出となり、主人公マクベスの夫人を常盤が演じることになった。マクベスを演じるのは、こちらも長塚と初顔合わせとなる堤真一(49)。

 長塚と常盤は、03年の映画「ゲロッパ!」(井筒和幸監督)の共演で知り合い、6年半に及ぶ交際の末に09年10月に結婚した。ところがこれまで舞台で一緒になることはなかった。

 「マクベス」はシェークスピア4大悲劇の中でも傑作の呼び声高い作品。これまでマクベス夫人は、国王殺しをそそのかすなど、夫マクベスを翻弄(ほんろう)する毒婦として描かれることが多かった。今回は「マクベスの欲望が伝染した被害者でもある」という長塚の新解釈で描かれることになった。

 常盤は、TBS系連続ドラマ「とんび」や映画「20世紀少年」など、最近の出演作で、演技の幅を着実に広げている。名作の新解釈に挑む長塚とのタッグとして注目されそうだ。