半沢効果で半沢を超えた!

 9日に放送された堺雅人(39)主演のフジテレビ系ドラマ「リーガルハイ」(水曜午後10時)第1話の平均視聴率が関東地区で21・2%(関西地区23・1%)だったことが10日、ビデオリサーチの調べで分かった。最終回平均視聴率で今世紀ドラマ最高の42・2%を記録したTBS系ドラマ「半沢直樹」の初回平均視聴率19・4%を上回った。11年10月期の日本テレビ系「家政婦のミタ」も同19・5%で、近年の大ヒットドラマを上回る好発進となった。瞬間最高視聴率は主題歌「SLY」が流れた終盤の午後11時17分の23・5%だった。

 明らかな「半沢」効果だ。「リーガルハイ」は昨年4月期に第1弾を放送。初回は12・2%。最高は第8話で14・5%、全11話の平均は12・5%だった。堺のコミカルな演技などで話題にはなったが、際だった視聴率上昇はなかった。だが、続編の今作はいきなり未到の20%超え。「半沢」で主演した堺の違う演技を期待した視聴者が多かったとみられる。

 フジテレビ側もなりふり構わず、「半沢」に便乗していた。当初、同局宣伝担当は「他局のドラマ。関係ありません」というスタンスだったが、今月3日の制作発表会見では「半沢」の話題を中心に盛り上がり、初回では堺演じる古美門研介弁護士が「やられてなくてもやり返す(中略)八つ当たりだ!」と、「半沢」をパロッたせりふを発した。この前半部分の映像は、宣伝スポットCMでも繰り返し使用された。

 ◆「リーガルハイ」

 偏屈で毒舌、気分屋で超わがままだが訴訟勝率100%の古美門研介(堺雅人)と社会正義に燃えるが融通の利かない黛真知子(新垣結衣)の凸凹弁護士コンビの活躍をコメディータッチで描く。前シリーズ出演の里見浩太朗、生瀬勝久らに加え、新シリーズには岡田将生、小雪、松平健らが出演。作品評価が高く、第50回ギャラクシー賞をはじめ多くの賞を獲得した。