女性3人組テクノポップユニットPerfumeが25日、初のドームツアー最終公演を東京ドームで行った。大阪と東京の計4公演で計16万人を動員。日本の女性グループでドームツアーを達成したのは、AKB48グループに続く2組目の快挙だ。キャロライン・ケネディ駐日米大使も、Perfumeのファンという息子と会場に駆けつけた。

 「クリスマスじゃけん。1人残らず記念日にして楽しんでね」。あ~ちゃん(西脇綾香=24)が広島弁で呼び掛けると総立ち約4万5000人が「イエ~イッ」。「ポリリズム」「Dream

 Land」など20曲約2時間半の“テクノワールド”がスタートした。

 赤、青、緑のレーザービームが飛び交い、中央とサイドのステージを瞬間移動するイリュージョンを披露。サンタクロースに扮(ふん)し、移動車に乗って場内を1周した。ラストでは、かしゆか(樫野有香=25)が「この3人だからここまでこられた」。のっち(大本彩乃=25)は「今日はホームみたいな感じ。自分へのご褒美です」。苦労を振り返りながら3人で肩を寄せ合ってすすり泣いた。

 10月発売の最新アルバム「LEVEL3」は世界119カ国・地域に配信。国内のオリコンランキングでも、女性グループでは最多タイに並ぶ5作連続首位を達成した。7月には初の欧州ツアーも成功させ、大みそかには6年連続となるNHK紅白歌合戦に出場し今年を締めくくる。来年9月にメジャーデビュー10年目に突入する3人の勢いが止まらない。【松本久】