男性デュオ、CHAGE

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 ASKA(チャゲアス)のASKAこと宮崎重明容疑者(56)が17日、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で警視庁に逮捕された。4月に都内の知人女性宅で少量の覚せい剤を所持した疑い。逮捕後の尿検査で覚せい剤の陽性反応が検出され、自宅でも使用器具などが発見された。

 東京地検特捜部元副部長の若狭勝弁護士(57)が、ASKA容疑者逮捕の背景を分析した。まず、現行犯逮捕ではなく、4月6日と同12日に知人の栩内香澄美容疑者宅で、覚せい剤を所持した事案での逮捕であることに着目した。

 「4月にASKA容疑者が誰かから覚せい剤を譲り受け、それを渡したであろう人物(栩内容疑者)も、確実に覚せい剤を所持していた証拠があった。そうした証拠でもって逮捕するケースは、なくはありません」

 その上で、この逮捕が、尿検査で陽性反応を検出でき、使用容疑で逮捕できることを見据えてのアクションだったと指摘した。「所持は逮捕の切り口であり、使用で起訴する手法はあります」。

 週刊文春の覚せい剤使用疑惑報道から9カ月のタイムラグについても、ASKA容疑者から覚せい剤の陽性反応を確実に取れるタイミングを狙っていたからだと分析した。「警視庁は内偵を進めていたでしょうが、報道が出れば、容疑者は警戒して覚せい剤の使用を差し控えるもの。だから時間を少し置いて、使用したと思われる時期、尿から覚せい剤の陽性反応が出る時期まで、逮捕を待っていた可能性があります」。

 起訴、有罪となった場合の量刑と今後の見通しについては、「初犯なので懲役1年6月、執行猶予3年程度。所持の量が、個人では多い1グラム以上の場合は懲役が2年の可能性もあります」と語った。