女優武井咲(20)が7月スタートのテレビ朝日系連続ドラマ「ゼロの真実~監察医・松本真央~」(木曜午後9時)で医師役に初挑戦することが28日、分かった。白衣姿も初披露する。

 武井演じる主人公・松本真央は中央監察医務院の新任監察医。IQ150を誇り、10歳で渡米して3年飛び級で法医学を学んだ天涯孤独の美貌天才医師。異性、食べ物、おしゃれには興味がなく、友人もなし、死体の検案と解剖にのみ興味を持つ変人だ。毎日数多くの遺体と向き合いながら、自分を捨てた母親の死因の解明に挑んでいる。

 日本の異状死体の解剖率は11・2%。スウェーデン89・1%、フィンランド78・2%など法医学の先進国に大きく後れを取っている。武井演じる松本が、ベテラン監察医や警察組織を相手に奮闘するのを通して、日本の法医学会の真実を描く推理劇だ。脚本は「ふたりっ子」「セカンドバージン」などの大石静氏。武井とのタッグは、昨年4月期のテレビ朝日系「お天気お姉さん」以来となる。

 武井は「監察医には今まで、漠然としたイメージしかありませんでした。新たな発見ができるのではと思っています」。初となる白衣着こなしのお手本は同局で大ヒットドラマ「ドクターX」(12年、13年放送)シリーズで外科医を演じた事務所の先輩米倉涼子(38)。「米倉さんから学びつつ、全力で頑張ります。だいぶ変わった女性のようですが、一筋縄でいかない役はとても楽しい。武井咲のイメージを打ち破りたい」と話している。