東方神起が22日、大阪市の京セラドーム大阪で全国ツアー「TREE」最終公演を行った。約2カ月に及ぶ今ツアー29公演だけで60万人を動員。2011年に活動再開し、12~14年の3年間でのツアー観客総動員数は200万人超になった。

 「大阪、OK?

 最終日だから全力でいきたいと思います!」

 ユンホ(28)の宣言で、ステージが幕を開けた。ユンホは明石家さんま(58)から伝授されたピンクレディー「UFO」をもじった自己紹介ギャグ「ユンホ!」を披露し、チャンミンはスパイダーマンのお面をかぶってパフォーマンス。おちゃめな姿を見せながらも、新曲「Sweat」や06年の「miss

 you」など新旧26曲をかっこよく歌い踊った。

 原点に返るツアーだった。昨年のツアーで、グループ初の5大ドーム公演に加え、海外アーティスト初の日産スタジアム公演を開催。巨大な会場を制覇し、今年は「ファンの皆さんと近くで会いたい」と1万席に満たないホールのステージにも立った。その分、公演数は4月22日からの2カ月で29公演に及んだ。3時間半踊り続ける公演は、体力のある2人にしてもハードだったが、ユンホは「大変だけど、心は燃えてるんです」とツアー完走を充実した表情で振り返った

 10年に1度活動を休止したが、11年に再始動。12年のツアーで55万人、昨年は85万人、今年は60万人を動員した。3年で200万人の動員力は、海外アーティストでは突出しており、ユンホは「東方神起は皆さんにいただいた応援と愛が栄養になって成長してきた1本の木に例えられると思うんです」とツアータイトルの「TREE」に込めた意味を明かした。チャンミンは「木は同じ場所で立派に育つじゃないですか。東方神起もファンの皆さんのそばでもっと成長していきたいです」と続けた。

 アンコールでは、4万5000人の「東方神起!」コールに目を潤ませ、ユンホは「みんなが好きだから歌うことで幸せになれる」と感謝した。来年4月には日本デビュー10周年を迎える。日本でファンと育てた東方神起という木は、これからも成長を続けていく。【今西孝江】