覚せい剤取締法違反(所持、使用)などの罪で起訴されたCHAGE

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 ASKAのASKA(本名・宮崎重明)被告(56)の初公判が今日28日、東京地裁で開かれる。全面的に起訴内容を認め、初の肉声謝罪をするとみられる。暴力団との関係を、自身の口で話せるかがポイントの1つ。妻ら家族の出廷や、栩内(とちない)香澄美被告(37)ら女性との絶縁表明をするかも注目だ。

 注目が集まる初公判。一般的な違法薬物裁判の場合、弁護側は即日結審を求めることが予想され、通常は認められるケースが多い。公判のポイントについて、東京地検特捜部元副部長若狭勝弁護士は「暴力団との関係や、20年間覚せい剤を使用していたことなどを証言するのかどうかに注目している。ASKA被告の周りで逮捕者が出るなど、事件も広がりを見せている。検察側としても裁判官としても、被告に法廷で証言させたいことがあるはず」と指摘。裁判が踏み込んだ内容になり、かつ、即日結審しない可能性が高いことを指摘した。

 今月21日、ASKA被告に合成麻薬MDMAを譲り渡したとして、指定暴力団住吉会系組幹部ら2人が警視庁に逮捕された。3月24日、都内の被告宅ガレージでMDMA錠剤100錠を50万円で譲り渡した疑いだ。若狭氏は「ASKA被告自らの口で、暴力団との関係を認めるのか。これだけ騒がれている事件で、覚せい剤汚染が広がる中、裁判官は本人にも確認する必要性がある」とする。

 執行猶予判決が予想されるが、猶予期間中に保護観察所の指導を受ける「保護観察」がつくかどうかも注目点。被告は現在、千葉県内の医療施設に入院しているが「裁判官は、入院治療するほど根深いところまで薬物に染まっていたのではないか、と考えるはずで、本当に薬物から立ち直るために入院しているのか、マスコミに追われるのを避けるためなのかなど、保護観察処分をつけるかどうかの見極めが必要となる」。

 また、弁護側は情状証人を立てるのが通例で、元アナウンサーの妻洋子さんら家族が出廷する可能性がある。もし立てられない場合なども、保護観察処分がつくことがあるという。