龍角散プレゼンツのブロードウェーミュージカル「Once

 ダブリンの街角で」(12月14日まで)の来日公演が27日、東京・EXシアター六本木で幕を開けた。07年にアカデミー賞を受賞したアイルランド映画「Once」を基にした作品で、ストリートミュージシャンとチェコ移民の女性が音楽を通して心を通わせていくラブストーリー。12年のトニー賞でも作品賞など8部門を受賞した。

 この日は前田美波里、多岐川裕美も観劇。舞台上のバーカウンターのセットで観客も開演前や休憩中に飲み物を買える趣向に長い列ができ、出演者がギター、ピアノなど約30種類の楽器を演奏しながら歌い、踊ると、大きな拍手が起こった。前田は「涙が出そうなくらい切ない音楽で、心を揺さぶる作品」。多岐川も「これほど演奏を身近に感じたことがない」と話した。