俳優阿部サダヲ(44)が、4月スタートのフジテレビ系「心がポキッとね」(水曜午後10時)で4年ぶり2度目となる連続ドラマ主演を果たすことが12日、分かった。水原希子(24)藤木直人(42)、そして19年ぶりの恋愛連ドラ出演となる山口智子(50)と展開する、現代の「病んでる大人」が織りなす四角関係のラブコメディーだ。

 阿部が演じるのはオーバーワークで心を病み、大手企業を辞めてホームレスになるバツイチ男・春太。今はアンティーク家具店オーナーの心(しん=藤木)に拾われ家具の再生職人をしている。スポーツマンで顔も性格も良い心も、「悩めないのが悩み」というふうに病んでいる。そして春太の前に現れたのが、ほれた男にのめり込むストーカー気質で、トラブルを起こして会社を辞め放浪中のみやこ(水原)。みやこは街で出会った心に、その正体を知らずに憧れるが、心には空間コーディネーターの静(山口)という恋人がいる。静は春太の元妻なのだが、心には言えずにいる。

 阿部は「心を閉ざす役は得意なんです(笑い)。水原さんとは初共演、藤木さんと山口さんもガッツリからんだことがないので、楽しみですね」と張り切る。連ドラ初主演となった11年4月期の同局系「マルモのおきて」では芦田愛菜、鈴木福らと共演。平均視聴率15・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、最終回に23・9%を記録した。

 水原は「自分にはない、やったことないキャラクターなので楽しみ」。デビュー20周年の藤木は「役者として成人なので、大人の演技を見せる」。同局「ロングバケーション」(96年)以来の恋愛ドラマ出演となる山口は「現実に甘んじずに、さらなる幸福を求めていく女性の役。共感できますね」と話している。