女優初音映莉子(30)がヒロインを務めるハリウッド映画「エンペラー(原題)」(ピーター・ウェバー監督)に、西田敏行(64)や桃井かおり(61)ら多数の日本人俳優が出演することが15日、分かった。

 太平洋戦争終結後の日本を舞台とした、ヒューマンストーリーで、初音が演じる日本人留学生のおじで、日本軍の大将役を西田が、その妻を桃井が演じている。トム・クルーズ主演の映画「ラストサムライ」などにも出演した羽田昌義(35)、ベテランの伊武雅刀(63)、夏八木勲(72)中村雅俊(61)火野正平(62)らも出演。歌舞伎役者の片岡孝太郎(44)は、昭和天皇役に起用されている。

 同作は、俳優野村祐人(40)と演出家・作詞家の奈良橋陽子氏(64)親子らが共同プロデュースしたハリウッドメジャー作品。主演が、大人気米国ドラマ「LOST」のマシュー・フォックス(45)で、マッカーサー元帥役はトミー・リー・ジョーンズ(65)と、豪華な顔触れで、すでに世界的な注目が高まっている

 撮影は、1月からニュージーランドでスタートして、4月には日本政府の特別許可のもとで、極秘裏に皇居前で撮影が行われた。今日16日開幕のフランス・カンヌ国際映画祭では、一部映像が解禁されることも明らかになった。初音、西田、桃井ら出演のハリウッド映画が、カンヌでも話題になりそうだ。【瀬津真也】