【台北3日=大友陽平】女優剛力彩芽(21)が日台同時公開映画「L■DK」(12日公開、台湾は11日)キャンペーンのため、山崎賢人(19)川村泰祐監督(45)と台北市を訪れた。同作が映画初主演となる剛力にとって、海外イベントも初めて。現地の熱烈な歓迎を受けた。

 少し緊張気味だった剛力の顔が、一気に笑顔に変わった。台北・松山空港到着口から出るや、ファン300人が大声援で3人を出迎えた。「アヤメ~」と歓声が上がる中、サインにも気軽に応じた。「海外キャンペーンは初めてですし、海外のファンの方と触れ合うのも初。(空港での歓迎ぶりなど)テレビでは見ていましたけど、うれしいですね」と笑顔で感謝した。

 会見でも「大家好!

 (ダージアーハオ=みなさんこんにちは)

 我是(ウオーシー=私は)剛力彩芽(ガンリー・ツァイヤー)」と中国語であいさつ。20社80人の現地メディアが集まり「日本でまだ話していない映画のエピソードは?」など熱心な質問が相次いだが、山崎との息のあった受け答えと剛力スマイルで、メディアの心もつかんだ。

 主演女優らしく、映画のヒットも祈願した。商売の神様・関羽がまつられている台北市内の寺院、行天宮を参拝。願いを込め三日月型の赤い木札を2枚投げる占い「博杯」にも挑戦した。表と裏の組み合わせが3回続けて出ると成功だが、「映画が大ヒットしますように」と剛力の手から放たれた木札は見事一発で成功。「バッチリでしたね。なかなか当たらないみたいですし。(映画も)当たるといいですよね」とホッとした表情を見せた。また映画の100万人動員を突破すべく、高さ509・2メートル、101階建ての「台北101」をバックに1番ポーズを見せ、高みを目指した。

 同映画は、日本と台湾の同時上映を皮切りに、香港、カザフスタンでも公開が決定し、今後も東南アジアなどを中心に数カ国で公開予定。「世界共通で胸キュンしていただける作品で、多くの人に見てもらえると思う。請来看(チンライカン=ぜひ見に来てください)LDK!」。剛力自身、王道ラブストーリーも初挑戦。「L■DK」は台湾で弾みを付け、世界に広がっていく。

 ◆L■DK(エルディーケー=ラブ同居の略)講談社「別冊フレンド」で09年2月から連載されている渡辺あゆ氏作の少女漫画。単行本は、14巻で累計400万部を突破。台湾では「鄰居■同居」というタイトルで発売されタイ、ドイツなど5カ国でも発売中。※■はハート