俳優生田斗真(29)が、ダークヒーロー役に挑戦する。映画「予告犯」(中村義洋監督、来年初夏公開)に主演することが11日、分かった。

 同作は、筒井哲也氏が手掛けた同名人気コミックが原作。ネットで炎上した無思慮で、法で裁かれない人の罪を暴露し、制裁を予告・実行する集団、通称「シンブンシ」と、彼らを追うエリート警部の攻防を描いた作品となる。生田はシンブンシのリーダー格、ゲイツを演じ、出演シーンの約3割は、新聞紙で作製した頭巾をかぶることになる。

 製作側は生田の起用について「目が重要。加えて、一瞬でも若者の神になる存在だから神秘的だったり、独特の神聖さが必要」と説明。生田がシンブンシとして、新聞紙で作製した頭巾をかぶった際、周囲から「カリスマの目力だ」と評判だったという。

 生田らシンブンシを追うエリート警部・吉野を戸田恵梨香、生田率いるシンブンシのメンバーを鈴木亮平、浜田岳、荒川良々が演じる。政治家殺害予告にからみ、多目的ホールを使用した大規模ロケも行う。クランクインは今秋の予定で、生田は「単なる犯罪者ではない『シンブンシ』は今までと違った役柄で、自分にとっても今までにない挑戦です」と意気込んでいる。