8日の巨人-西武戦(東京ドーム、18時開始)で、球界最高峰の投げ合いが実現する。巨人菅野智之投手(28)と西武菊池雄星投手(26)は、昨年の沢村賞を争った両リーグを代表する左右の本格派だ。緊迫した投手戦は必至、担当記者が見どころを挙げた。

 西武菊池が、ついにリミットを外す。左肩の機能低下で5月6日に出場選手登録抹消。復帰登板となった前回1日の阪神戦は6回3安打無失点で6勝目を挙げた。球数は92球で、まだ余裕はあったが、約1カ月ぶりの登板であることを考慮された。その後、左肩の状態は問題なし。順調に回復している。「次は球数も気にせず投げられます。そのために、この前は6回で降りさせてもらった。最後まで行くつもりで準備します」と堂々と完投宣言した。

 相手投手が菅野であることも意識している。「当然、菅野さんは終盤まで投げる。1点が大事になる」と球界屈指の右腕を相手にロースコア勝負を想定。具体的には「1点OKの場面でも簡単に投げない。犠飛、内野ゴロで1点取られそうなところでは前に飛ばさせない配球にしないといけない。三振を取らないといけないところもある」と青写真を描いた。完投、さらには完封を狙うぐらいの気持ちでいる。【古川真弥】