ホームのヴァンフォーレ甲府が先手を取った。序盤は北海道コンサドーレ札幌が主導権を握り前半4分、FWジュリーニョ(30)のカットからGKと1対1のチャンスをつくるがシュートはGKに阻まれた。

 さらに14分にはMF深井一希(22)が左膝を負傷してMF前寛之(21)に途中交代となった。

 甲府は42分、DF松橋優(32)の右クロスを、札幌DFキム・ミンテ(23)がヘディングでクリア。こぼれ球を、後ろから走り込んできたMF兵働昭弘(34)が左足ダイレクトボレーでゴール右上に突き刺し、先制点を挙げた。

 札幌はFWジュリーニョ、都倉賢(30)を始め、前線から積極的にボールを追い込むも無得点。前半は甲府の1-0リードで折り返した。

 後半7分、甲府は兵働の左クロスをDFエデル・リマ(31)がファーサイドから右足で押し込み2点目を挙げた。

 札幌は36分、ジュリーニョに代わってMF小野伸二(37)が今季初、J1では清水時代の12年以来5シーズンぶりに出場した。

 同48分に小野の左からのパスに内村が走り込むもDFがクリア。試合は、そのまま甲府が逃げ切り2連勝、J1で16年ぶり連勝を狙った札幌だが、無得点での敗戦となった。

 J1では柏時代の11年以来6シーズンぶりに得点を挙げた新加入の兵働は「監督からクロスのときにペナルティーエリアの中に入り過ぎるなと言われ、外で待っていたらこぼれてきたので、思い切って打った。これでまたJ1で頑張れるという気持ちになった」と振り返った。