国際オリンピック委員会(IOC)は30日、リオデジャネイロで理事会第1日の審議を行い、国ぐるみのドーピングが認定されたロシアのリオ五輪参加問題で、個別の資格を最終審査する3人の審査委員会の設置を決めた。

 エルデネル医事委員長(トルコ)が責任者を務め、8月5日の開会式までにロシア選手団全体を確定させる。

 IOCはロシアの全面除外を見送り、条件を設けた上で出場可否の判断を各国際競技連盟(IF)に委ねた。アダムス広報部長は「非常に厳しい日程だが、審査委で参加の可否を最終確定する」と説明した。

 ロシアは当初編成した387人のうち、チームとして参加を禁じられた陸上や重量挙げを含めると出場できない選手が100人を超えた。