ロシア・オリンピック委員会(ROC)のチャガチョフ前会長は1日、共同通信の取材に対し、同国のドーピング問題について「テロリストに対するのと同様に闘う必要がある」と指摘し、状況改善には、違反者に投獄を含む厳罰を科すしかないと主張した。プーチン政権は対策に着手しており、東京五輪では問題を根絶できると訴えた。
ROC名誉会長と上院議員を務めるチャガチョフ氏は「医師や研究所など(ドーピング防止に必要な)全ての手段はスポーツ省が握っている」と強調。「同省は数年前から違う形で対応すべきだった」と批判した。
同省で職務停止処分を受けたのが次官らにとどまったのは「残念」だと表明。内外で非難が高まっているムトコ・スポーツ相については「責任を負う義務がある」と述べ、辞任すべきだとの見解を示した。また、スポーツ相には「スポーツを知るプロ」がふさわしいとし、選手歴がないムトコ氏を暗に批判した。
ドーピング問題でロシアだけが狙い撃ちされたとして不満も表明。陸上女子棒高跳びの女王イシンバエワ選手のリオデジャネイロ五輪出場を禁じ、競技人生を終わらせたのは不公正だと訴えた。
チャガチョフ氏はかつてソ連トップのスキー選手で、1996~99年にはロシアの国家スポーツ観光委員会議長(閣僚)を務めた。2001年にROC会長となったが、10年バンクーバー冬季五輪のロシアの不振を受けて引責辞任した。



