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センカク池上師夫人が万感/新潟記念
センカクの池上昌弘師を支えるセツ子夫人(58)は、36年前のインフルエンザ騒動に思いをはせる。有馬記念当日に3頭が出走を取り消し。その中の1頭が、池上騎手のメジロアサマだった。1番人気か2番人気が予想されていた。「有馬記念で人気馬なんて、なかなか乗れませんからね。頑張ってと送り出したら、主人が朝6時に帰ってきたんです」。馬が熱発して、やむなく東府中の自宅に戻ってきたのだった。当時は新婚2カ月。調教道具を投げつけて荒れる姿を見て、その心情を思うと、涙を浮かべるしかなかった。
当時、池上家では関西から遠征していた清水英次騎手を住まわせていた。調教には2人そろって出掛けていた。そして、6頭立ての有馬記念を制したのは、清水の乗った関西馬トウメイだった。「清水さんが来る前は、トウメイの調教は主人がつけていたんです。ゴールの瞬間は何とも言えず、うれしさと悔しさが入り交じって複雑な気持ちでした。私も20歳そこそこで器量がなかった」。祝宴を用意して待ったが、気を使った優勝騎手はなかなか帰って来なかった。夜遅くかかった電話の第一声は「ごめんなさい」だったという。
開催決定でセンカクはめでたく重賞3度目の挑戦がかなった。夫人は胸をなで下ろしている。
[2007年8月23日8時43分 紙面から]
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