<リオデジャネイロ五輪最終予選兼U-23アジア選手権:日本4-0タイ>◇1次リーグB組◇16日◇ドーハ

 MF遠藤の出来が素晴らしかった。A代表でもプレーしていて、守備のうまさは分かっていたが、タイ戦ではボールの配給、組み立て、ラストパスの精度がずばぬけていた。ポスト長谷部を狙えるだけの素材で、日本サッカー界にとって、金の卵が見つかったと言っても過言ではない。

 次のサウジアラビア戦は、遠藤を休ませ、原川と大島がダブルボランチを組むだろう。決勝トーナメント進出を決めた日本にとっては“消化試合”ではあるが、次戦は中東対策を実戦で試せる好機だ。準々決勝の相手はカタール、イラン、シリアの中から決まる可能性が高いだけに、その予行演習としてサウジアラビアは絶好の相手と言える。

 日本が、中東と対戦する時、最も苦しめられるのがカウンター攻撃。サウジアラビアは北朝鮮戦でも強いフィジカルを前面に出してカウンター主体で得点を重ねている。遠藤がいない時、その速攻をどう防ぐか。原川か大島のどっちが残ってリスクマネジメントするのか。DFラインとの連動や展開の予測など確認事項が多い中、無失点で1次リーグを切り抜けることが、準々決勝以降につながる。

 センターバックには植田と奈良が起用されると思うが、サウジアラビアの大型MFカンノを封じ込めば、決勝トーナメントでどの中東国が相手でも、自信を持って臨めるはずだ。(日刊スポーツ評論家)