G大阪が、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(41)擁するアルナスル(サウジアラビア)を1-0で下し、08年ACL以来、18シーズンぶりのアジアタイトルを獲得した。

前半30分にFWイッサム・ジェバリ(34)のパスをFWデニス・ヒュメット(29)が右足で決めて先制し、1点を守り切った。15年度天皇杯以来11シーズンの戴冠で、悲願のクラブ10冠目を達成した。大会MVPにはジェバリが選ばれた。

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約8・8倍の市場価値の差をものともせず、G大阪がスター軍団を撃破した。

1点リードで迎えた後半は、ポルトガル代表FWロナウド、同FWのフェリックス、セネガル代表FWマネら世界的ビッグネームが次々に襲いかかってくる展開。ピンチの連続だったが、同32分のフェリックスのミドルは左ポストをたたき、同39分の決定機ではDF岸本の体を投げ出して、得点を許さなかった。ビッシング監督は1点を守り切った選手に「本当に素晴らしい瞬間を、クラブに関わる全員で成し遂げられた。勝ちに値する内容を選手たちがしてくれた」と喜んだ。

ドイツの移籍情報サイト「トランスファー・マーケット」によると、選手の市場価値総額はG大阪の1543万ユーロ(約28億5455万円)に対し、アルナスルは1億3540万ユーロ(約250億4900万円)。この試合では7割近くの時間ボールを持たれ、3本しか打てなかったシュートを20本許す苦しい戦いとなった。それでもインターセプト数14対8、クリア数33対13という数字が示す粘り強い対応を続け、枠内シュートを6本もブロック。約222億円の差をハードワークで埋め、DF中谷が「苦しみながら勝ち上がってきて、最後に立ちはだかる“ラスボス”」と表現した強敵を打ち破った。

G大阪としては08年クラブW杯準決勝で負けたロナウド(当時マンチェスターU)にリベンジした形。前評判を覆す番狂わせV。決勝弾のFWヒュメットは「ビッグクラブと対戦して優勝できたことは、自分にとってもクラブにとっても忘れることのない、最高の日になった」。新たな歴史を刻んで、胸を張った。

◆08年クラブW杯準決勝 同年のACLを制したG大阪が、欧州CL王者マンチェスターU(イングランド)と対戦。FWロナウドやFWルーニーのゴールで5得点を奪われたが、MF遠藤が名手のGKファンデルサールから「コロコロPK」を決めるなど、3ゴールと奮闘。ビッグクラブとの激しい打ち合いは世界に大きなインパクトを与えた。

◆ACL2 ACLEに次ぐ大会として、前身のAFCカップを引き継ぐ形で24-25年に開始。1次リーグは参加で30万ドル(約4800万円)、勝利で5万ドル(約800万円)が支払われる。決勝トーナメントも勝ち進むごとに賞金が追加され、優勝は賞金250万ドル(約4億円)と来季のACLEプレーオフ出場権が与えられる。1次リーグ6戦全勝のG大阪は今大会総額376万ドル(約6億160万円)を得ることになる。

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