<天皇杯:G大阪3-1山形>◇決勝◇13日◇日産ス
今年のG大阪は局面で正確なワンプレーが出た。この日はともに攻め合う姿勢を見せ、点の取り合いが予想された。その前半立ち上がりに、宇佐美が手数をかけず個人技で決めた。直後に山形ロメロ・フランクの決定機を、GK東口が左手で止めた。宇佐美が強引に引き寄せた流れを、東口が手放さなかった。確固たる個人技とチーム戦術のバランスが非常に良かった。
2得点の宇佐美は日本代表で求められる個の力を実証した。スタミナに課題はあるが、これでアジア杯に臨む代表に選ばれないのはありえないと思う。
90年度大会の天皇杯に私はG大阪の前身松下電器のFWで、3連覇を狙う日産自動車を下して初優勝した。当時の力関係でいえば、松下は今回の山形と同じ挑戦者の立場。G大阪は長い年月をかけて力をつけ、相手に胸を貸しながら堂々と優勝した。2年前にJ2降格という苦い思いを振り払った。心からおめでとうと言いたい。(日刊スポーツ評論家)




