FIFAランク55位の日本が、アジア最高位同39位の強豪イランとアウェーで対戦し、決め手を欠いて引き分けに終わった。

 8日のW杯アジア2次予選、シリア戦から5人を入れ替え、宇佐美や武藤を起用。新戦力を発掘する狙いも見られた。

 前半は互いに攻めあぐねた。日本は前半27分、MF長谷部のロングシュートがこの試合ようやくの初シュート。前半で2本しかシュートを打てなかった。

 前半終了間際、DF吉田がペナルティーエリア内で相手選手を倒しPKを献上。MFデヤガのPKはGK西川が弾いたものの、こぼれ球をDFトラビに押し込まれ、先制を許して前半を終えた。

 後半3分、日本がすぐさま反撃。FW本田がアーリークロスを送り込むと、ペナルティエリア内でFW武藤が相手GKと競り合い、弾かれたこぼれ球が体に当たって同点ゴールとなった。

 以降は交代枠を最大の6まで使い、攻撃陣を次々に投入していった。後半43分には、南野拓実(20=ザルツブルク)がA代表初出場。しかし勝ち越しゴールは生まれなかった。一方で守備陣は再三の決定的なピンチを作るなど課題の残る一戦となった。