秘密兵器は元銀行員! なでしこジャパンのFW横山久美(22=長野)が26日、リオデジャネイロ五輪アジア最終予選での貢献を誓った。合宿5日目は大阪・堺市内で29日のオーストラリア戦を想定した実戦形式で練習。冒頭15分のみが公開された。前日25日の絞り込みで生き残った横山は「20人しか味わえない大きな舞台。出場権をかけて頑張りたい」と意気込んだ。

 昨季はなでしこリーグ2部で35得点を記録し、得点王を獲得。午後3時までは長野信用金庫で働き、スーツで営業に出ていた。1部昇格により「サッカーに専念できる選手が3人以上」の規約をクリアするため1月末で退職。今月からクラブのスタッフに転身した。

 プロ選手が大半の代表。過去の環境は異なるが横山は「むしろ、これで良かった。全然苦痛じゃなかったし、やめるときは悲しかった。いろいろな人の応援を感じられた」と感謝の言葉を口にする。異色の存在が予選突破の起爆剤になる。