日本協会は17日、キリンチャレンジ杯2012アイスランド戦(24日、長居)の日本代表メンバー25人を発表した。

 若きMF柴崎岳(19)が、ザックジャパンの泣きどころ「ポスト遠藤」の座を目指す。この日、代表初選出を知らされ、帰京前の宮崎空港で「マジですかって感じ。ビックリしました。選出されると思ってなかったので」と驚きの声を上げた。

 「代表はいつか行きたい場所だったし、W杯は目標で夢。出るためには代表という資格を得ないといけない」。持ち味は高い技術、高卒2年目とは思えない冷静さ。ザッケローニ監督も「技術、バランス、パーソナリティーなど良いものを持っている」と評した。

 長短のパスで攻撃のリズムをつくるMF遠藤の代役不在が、日本の課題の1つ。攻撃的MFが本職の家長(蔚山)をボランチでテストしたこともあった。「遠藤さんに限らずレベルの高い選手全員から得られるものがあると思う」と話す柴崎が、課題解消の鍵になるかもしれない。

 この日、鹿島の宮崎合宿最終日の練習試合(30分×4本)ホンダロック戦では中盤の右サイドでプレー。4-0の大勝に貢献し、今季の定位置確保に前進した。「W杯ブラジル大会?

 早とちりしすぎですよ。海外組もいない中で選ばれただけですから。その質問に返答するのは早いと思う」。強心臓の19歳の可能性は無限大に広がっている。【菅家大輔】

 ◆柴崎岳(しばさき・がく)1992年(平4)5月28日、青森県生まれ。青森山田中、同高を経て11年鹿島入団。青森山田高2年時に高校選手権準V。J1通算13試合0得点。175センチ、62キロ。