サッカーのアジア・クラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝は12日にアデレード(オーストラリア)で第2戦を行い、ともに初優勝を狙うJ1のG大阪とアデレードが対戦する。5日のホームでの第1戦に3-0で快勝したG大阪が優位な状況だ。

 G大阪は負けても2点差、もしくは1点でも奪えば3点差の敗戦でもアウェーゴールで上回るために勝利となる。圧倒的に有利な条件だが、西野監督は「最後まで勝ち切って取るタイトルじゃないと価値がない」と攻撃的な姿勢を強調する。

 第1戦では4-5-1の布陣が機能し、終始主導権を握った。1得点、1アシストと活躍した遠藤は「予想通りの展開。やりづらさはなかった」と振り返るが、二川は「相手は動きが重かった。あれが本来の力ではないはず」と警戒する。

 不安材料は、第1戦で腰を痛めたセンターバックの中沢の状態だ。8日のJ1の東京戦では、左ひざ痛を抱える明神が代わりに最終ラインでフル出場したが、3失点を喫した。今回は長身ぞろいの相手に対し、188センチの中沢の存在は「何としても必要」と西野監督は話す。

 アデレードは第1戦に出場したメンバーのうち、2人が出場停止。ただし、ACL準決勝ではホームで3-0で勝っており、波に乗った時の得点力は侮れない。