浦和は、サポーターからのブーイングを浴びながらピッチを去った。2月25日のACL1次リーグ初戦のアウェー水原戦(1-2)から、先発を5人入れ替えて臨んだ。立ち上がりからボールを保持。前半は相手に決定機を作らせず、シュート1本に抑えた。しかし、後半、セットプレーから先制点を許すと、前掛かりになったロスタイムにも追加点を許した。

 昨季の悔しさは晴らせなかった。リーグ優勝に王手をかけて臨んだ昨年11月22日、ホームG大阪戦でも終盤に2失点。ペトロビッチ監督(57)は「昨季の終わりを思い起こさせるような敗戦だった」と振り返りながらも「この敗戦はマイナスではない」と笑顔を見せた。DF槙野智章(27)も「今、問題が出ているのはいいことかもしれない。守備でもう1度集中力を高めたい」と課題を挙げた。

 4日にはACLブリスベン戦(ホーム)、同7日にはJリーグ開幕戦の湘南戦(アウェー)が控える。DF那須大亮(33)は「サポーターにはつらい思いをさせるけど、歯を食いしばって我慢」。Jリーグ開幕まであと1週間。タイトル獲得へ、迷っている時間はない。【保坂恭子】