今季からJ2に降格したC大阪は、東京Vとの開幕戦を引き分けた。1点を追う後半34分、直接FKを起点に元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(35)が同点ゴール。主将のMF山口蛍(24)は昨年8月の右膝外側半月板損傷から211日ぶりに公式戦に復帰した。

 C大阪にはこの男がいる。1点を追う後半34分、ゴール前で直接FKを獲得。セットしたボールの周りを囲むように3人が立った。MF扇原が短く横に出し、FWパブロが止めたボールを、FWフォルランが右足で思い切り蹴り上げた。きれいな放物線を描き、ゴール左上へ。ゴール裏に詰めかけたサポーターとともに、両手を突き上げた。

 日本で2季目。試合後のインタビューでは「お疲れさまです」と流ちょうな日本語が飛び出した。昨季J1で26試合7得点のスターは「GKから遠いところを狙っている。(J1)昇格を目指して戦いたい」と話した。

 もう1人の頼れる男も帰ってきた。主将マークを巻いたMF山口だ。昨年8月9日東京戦で右膝外側半月板を損傷して以来の公式戦。開幕前の練習試合では実戦復帰していたが「公式戦はまた違った雰囲気があって、不安があった」。それでもアンカーとしてフル出場。まだ7、8割のコンディションだが「心配してくれた方はたくさんいる。ピッチに立っている姿を見せられたのは良かった」。1年でのJ1復帰へ、ドローとはいえ貴重な1歩を踏み出した。【保坂恭子】