清水はアウェーで新潟と対戦し、引き分け勝ち点1を獲得した。前半から押し込まれる時間が続くも、DF平岡康裕(28)を中心とした守備陣が体を張ってゴールを死守。昨季からの課題だった球際でも強さを発揮した。チームは09年に勝利して以降、敵地では新潟に5連敗中だった。今季初完封を成し遂げ、最低限の勝ち点1を積み上げ、次節(22日)はホームに松本を迎える。

 清水が集中力を切らさず、最後まで踏ん張った。前半からロングボールを多用する相手の攻撃に押し込まれ、守備の時間が続いた。エリア内に進入される場面もあったが、それでもゴール前では死守。09年以降、5連敗中だった鬼門のアウェーで勝ち点1を獲得し、大榎克己監督(49)は「今季は失点を減らすことが一番の目標。ゼロで終われたことは評価できる」と及第点を与えた。

 シーズン始動から取り組んできた守備の意識が徐々に浸透してきている。指揮官は相手ボールになった瞬間からの守備で2つの約束事を決めた。(1)6秒間ボールにプレスをかける(2)3本以上パスをつながれたら引いてブロックを作る。

 実戦形式の練習が増えた今季は普段から意思統一を図り、チームの決まり事を徹底してきた。DF平岡が「練習でやってきたことが今日は出せた」と話せば、後半42分にビッグセーブでピンチをしのいだGK櫛引政敏(22)も「去年よりも戦えるチームになっている。最後まで集中できた」と胸を張った。

 開幕から2試合で1勝1分けの負けなしと、上々のスタートを切った。相性の悪い敵地で苦戦しながらも、耐え抜いて勝ち点1を獲得できたことも大きい。主将のMF本田拓也(29)は「苦しい試合でも負けなかったことは良かった。これを続けていけば、いいチームになる」と手応えを口にする。開幕戦では攻撃陣が3得点を挙げ、この日は守備陣が体を張って今季初完封。今年の清水はひと味違う。【神谷亮磨】