山形がホームで東京に敗れ、公式戦6試合勝ちなしとなった。前半22分にFKから失点。後半は攻勢に出たが1点が遠く、4節湘南戦の後半から315分間無得点となった。

 打てども打てども、ゴールネットを揺らすことはできなかった。東京を上回る9本のシュートを放ちながら、3試合連続ノーゴール。4節湘南戦の後半から315分間無得点となった。2試合連続ゴール中だった日本代表FW武藤を抑えながら、今季4度目の1点差負け。石崎監督は「後半は球際も強く行けたが、一番大事なゴールを奪えなかった」と唇をかんだ。

 相手の意表を突くような攻撃が足りなかった。前半は左サイドでMF高木利がドリブル突破を仕掛けてもサポートがなく、相手DFに阻まれた。後半は東京を押し込んだが、好連係で崩しかけたのは33分にFW林とのパス交換で抜け出したFWディエゴが倒された場面くらいだった。MF松岡は「カウンターになりかけた時の最初のパスをミスしたり、直接GKに取られるクロスが多い」と指摘した。

 守備陣は最近3試合1失点と踏ん張っている。主将のGK山岸は「結果が出なくて歯がゆい思いはあるが、次の大切な試合で勝ち点3を取る準備をしたい」と気持ちを切り替えた。次節(29日)は16位清水戦。今季1点も取れていない敵地でゴールを奪い、勝ち点3をつかみ取るしかない。【鹿野雄太】