モテが六反に感謝! 仙台のMF茂木駿佑(18)が21日、前節16日のアウェー新潟戦での珍事“愛のイエローカード事件”を「ひとつのきっかけにし、いい方向に向けば」と前向きに捉えた。後半に途中出場後、日本代表候補GK六反から「球際で戦わないと」との注意を受けた際に一騒動。六反が反スポーツ行為として警告を受けていた。

 異例の出来事ではあったが、茂木は「なかなか言ってくれる人もいないですし、自分が気付かないところを言ってもらったんだと思う」と振り返った。この日は紫山練習場で、明日23日のホーム甲府戦へ向けて練習。「あれがあって変わったと思います。成長していかないと。(周りに)言われているようじゃまだまだ足りないということ」と気持ちを引き締めた。

 開幕スタメンを勝ち取るも、11節から先発を外れるなど今は壁に直面しているのかもしれない。そんな状況の中で、変化の芽に水をやってくれた先輩に対しては「代表に行ったから憧れるんじゃなく、自分もそこに行くくらいの気持ちで返していきたい」と茂木らしい言葉を口にした。再び出場機会をつかみ、チームの勝利に貢献するため「今週の対人練習でも球際に強くいけたし、積極的に動けたので少し変わったと思う」。期待の18歳ルーキーは早速、一皮むけそうだ。【成田光季】