清水は神戸に競り勝った。後半4分にカウンターから先制点を献上したものの、同24分にMF高木善朗(22)が得意のドリブルから右足で同点ゴールを奪取。試合を振りだしに戻すと、今季公式戦初出場のFW加賀美翔(21)が同32分にダイビングヘッドで決勝点を挙げた。すでに予選敗退が決まっている一戦で平均年齢21歳という「ヤングエスパルス」が躍動した。

 清水が前半から果敢に攻め立てた。試合開始早々にFW北川航也(18)が右足でシュート。さらに、10分にはMF高木善朗が得意のドリブルからゴールに迫った。大榎克己監督(50)が「前回のようなメンバーでいく」と話した通り、20日のナビスコ杯名古屋戦と同様、平均年齢21歳の若手主体で臨んだ。

 さらに、この日は頼れるサイドバック(SB)が実戦復帰した。先月12日のリーグG大阪戦で右膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、長期離脱していたDF犬飼智也(22)が左SBで先発。「休んでいた分、少しでも貢献したい」(犬飼)と、体を張った守備で完全復活を証明した。前半は前線からハイプレスをかけ、攻撃では小気味いいパスワークを披露。ベスト布陣に近い相手と互角以上に渡り合ったが、後半4分にカウンターから先制点を許してしまった。