清水MF村田和哉(27)が早期復帰へ、驚異的な回復力をみせた。左鎖骨骨折で離脱中ながらも、13日には静岡市内で開かれた2部練習に参加。午前中はオフ明け恒例のフィジカルトレーニングを消化した。午後はボールを使ったメニューにも取り組むなど、復調ぶりをアピールし「痛みはほとんどないし、いい状態になってきている」と言葉に力を込めた。

 当初は全治4週間と診断され、復帰は11月上旬の予定だった。ところが「早く治すために何でもやった」(村田)と、手術直後から治療とリハビリに専念。高気圧酸素カプセルに入り、はり治療にも通いながら早期復帰へ全力を尽くした。

 チームは次節仙台戦(17日)で敗れ、15位新潟が引き分け以上でJ2降格が決まる。ただ、勝利すれば次戦での降格はないため、今は仲間を信じるしかない。仙台戦での復帰は厳しいものの、村田は「もう1回鎖骨が折れてでもやる。残り4試合はそれぐらいの気持ちを見せなアカン。とにかく早く治してチームに貢献したい」と気持ちを奮い立たせた。【神谷亮磨】