味スタに連れてって- 仙台のDF石川直樹(30)が24日、仲間に明日26日の天皇杯準々決勝・柏戦勝利をお願い? した。チームはこの日、紫山練習場で非公開のトレーニングを約1時間半行った。11月12日に右膝関節内側側副靱帯(じんたい)を損傷していた石川直も6週間ぶりに全体練習に合流。ほぼ全てのメニューを消化し、復帰が見込まれる29日準決勝(東京・味スタ)出場を目指して急ピッチで調整している。

 現時点で「痛みはある」が「完治を待っていたらサッカーできない」ときっぱり。この日の練習では、病み上がりとは思えない程はつらつとプレーし周囲を驚かせたという。ダッシュやクロス供給なども問題なくこなし「26日がだめでも29日、元旦(決勝)がある。連戦になるし、全員が準備しないといけない。やるしかない」と力強く話した。

 今季はけが続きの「悔しいシーズン」だった。6月には腰椎右横突起骨折で長期離脱にも見舞われた。だが「天皇杯があることが救い」という。古巣でもある柏戦について「出たいよりは勝ってほしい。どこが相手でも誰が出ても勝てれば良い」。この日、来季の契約を更新したことも発表された。幕切れを飾り、来季につなげたい。「最後は笑って終わりたい。終わりよければ全て良しといきたいですね」。仲間からのクリスマスプレゼントに味スタ行きの切符を期待する。【成田光季】