下部組織出身のルーキー、DF早川史哉(22)が開幕スタメンを目指す。新潟は22日、開幕の湘南戦(27日)に向けての練習を聖籠町のクラブハウス練習場で開始した。

 早川は「今まで話していなかったけど、開幕スタメンは入団したときから狙っていました」と、意欲をにじませた。20日に静岡キャンプを打ち上げ、21日はオフ。フィジカルを中心にしたオフ明けの練習で、早川は軽快な動きを見せた。

 1月中旬から高知、タイ、静岡とキャンプが続いたため、今年初のクラブハウスでの練習になった。早川にとっては、新潟ユース時代の11年以来。「芝が最高でやりやすい」と、故郷のピッチはモチベーションをより高めた。

 キャンプの練習試合では主力組のセンターバックに入ることが多かった。170センチと小柄ながら、早めの判断とポジショニングで守る。参考にしているのはバルセロナのMFハビエル・マスケラーノ(31)。前でボールを奪う部分など、「自分と似たタイプ」と言う。能仲太司コーチ(37)からDVDをもらい、研究してきた。「球際が強くて、カバリングも速い。ああいう選手がいたら相手は嫌だと思う」。その役目を自らが担う覚悟だ。