なでしこリーグ仙台レディースの守備陣が、真価を問われる一戦を迎える。明日9日のホーム(角田市陸)での千葉戦に備え、7日は仙台市内で調整した。1勝1敗の開幕2試合はともに2点を許した。浦和からボランチ岸川奈津希(24)、新潟からは昨年のW杯カナダ大会準優勝メンバーDF北原佳奈(27)を補強。失点減を期待されたが、まだ結果を出せていない。

 千葉泰伸監督(44)は「無失点で勝ちたい」と奮起を求めた。昨年の36失点はリーグ6位。北原らの加入で課題克服を目指してきたが、逆転勝ちした長野との開幕戦は、新旧戦力の連係不足がみられた。敗れた岡山湯郷戦は「2点とも(岡山の)キックミスで入れられた」(千葉監督)不運な面もあったが、FKを与える反則を犯し、簡単にクロスを上げられるなど反省点を残した。

 千葉には千葉監督が「キープレーヤー」と警戒する、なでしこジャパンを経験したFW菅沢優衣香(25)がいる。得点させないためには、センターバック(CB)とボランチの計4人の連係向上が鍵を握る。CB千葉梢恵(24)は「勝つと負けるでは今後も変わってくる。負けの次が大事」。強い雨の中での練習後でも、気合十分に言ってのけた。