柏が鹿島に2-0で完勝し、リーグ3連勝(公式戦5連勝)を飾った。前甲府のMF伊東が前半ロスタイム2分に移籍後初ゴール。自陣からのカウンターで50メートル5秒台の快足を飛ばし、DF山本、日本代表DF昌子を立て続けにかわし、右足でゴールに蹴り込んだ。

 前仙台のセンターバック(CB)鎌田を今季初先発させるなど、CB4人を並べた。下平監督は「キーマンのカイオ対策」と割り切って封じた上、右サイドバックから1列前に上がった伊東が躍動。後半18分に再び右サイドを破り、FW武富の得点をアシストした。

 柏U-18監督から昇格した指揮官は、就任後3勝2分け。19歳のCB中山を筆頭に23歳以下のリオ世代6人を先発させた。うち5人がU-18時代からの教え子で「何をしてほしいか、何をしたら怒るか分かってくれている」。そこに同世代の伊東を絡ませ、今季複数失点がなかった鹿島から2点を奪う勝利を演出した。