G大阪MF遠藤保仁(36)が98年のプロデビューからJ1、J2合わせて歴代最長となる19年連続ゴールを決めた。磐田戦の後半21分に右足で決勝点を挙げ、J1通算99得点とした。チームはホームでの公式戦連敗を5で止め、暫定8位に浮上した。

 頼れる男の1発だった。前線で張っていた遠藤はFWパトリックが頭でそらしたボールを見逃さなかった。一瞬でDFの間から抜け出し右足で決めた。「ダイレクトで打てるところにうまく落としてくれた。コースが見えたので流し込むだけだった」。いつも冷静な主将が感情を爆発させ、仲間と両手を上げて喜んだ。

 これでJリーグ19年連続得点。FWカズ(横浜FC)の最長記録を抜いた。J1通算100点にも王手。「もっとゴールの数も増やしていければ」。36歳は記録更新に意欲的だった。

 3月11日の大宮戦以来、2カ月ぶりにつかんだ本拠2勝目。遠藤は「ホームで勝ちたいのがみんなの気持ち」と味をかみしめた。この日は主戦場のボランチではなく、トップ下で先発。大黒柱がゴールに近い位置で働いたことで攻撃が活性化した。「安定してこれぐらいの力を出さないといけない」。チームを軌道に戻したのは、やはり遠藤だった。

 ▼連続シーズン得点記録 遠藤が今季初得点。J2で戦った13年を含め、リーグ戦の得点を19年連続に伸ばした。J2を含めたJリーグの連続シーズン得点記録で、FWカズの18年連続(93~10年)を抜いて歴代最長となった。これでJ1通算得点は99点目。史上12人目、MF登録では藤田俊哉に次いで史上2人目のJ1通算100得点にあと1点と迫った。なお、J1限定の連続シーズン得点記録は鹿島MF小笠原の17年連続(99~15年)。