広島は前半6分、FWピーター・ウタカのパスに飛び出したMF柴崎が流し込んで先制。

 浦和は同26分、MF関根が武藤の広島最終ライン後方を狙ったパスの処理に、DFがもたつくのを見逃さずボールを強奪。そのまま得点した。

 リーグ戦4試合無得点が続いていた浦和にとって、実に431分ぶりのゴールだった。さらに同40分、DF森脇のパスをMF宇賀神がダイレクトで20メートルのミドルシュート。これが決まって勝ち越した。

 広島は後半16分、FW佐藤が4試合ぶりの途中出場。会場が一気に盛り上がり、流れも一変した。同24分、DF塩谷がCKを直接右足ボレーでたたきこむ豪快な同点弾。5分後には塩谷が柴崎のシュートがバーをたたいた跳ね返りを押し込み、勝ち越した。佐藤も終了直前、相手のミスパスをさらって駄目押し弾。試合終了後のインタビューでは、感極まって涙した。