リオ五輪代表の神戸DF岩波拓也(22)が、2戦連続のフル出場で完全復調を証明した。左膝内側側副靱帯(じんたい)損傷から13日横浜戦で復帰。リーグ戦では5月4日磐田戦以来のホーム白星に導き「中3日でこなせたのは良かった。勝つことで自信を持っていける」と完封勝利を喜んだ。

 意外な太鼓判も押された。後半26分、ゴール前で相手シュートをブロックすると、こぼれ球に反応する相手の前方へ頭から向かった。ボールはみぞおちにグサリ。体を張った守備でピッチに倒れると、山本主審から「よく飛び込んだね」とねぎらわれたという。ネルシーニョ監督は「キャリアの中で一番輝いている時期」と不安なしを強調。クラブ初の五輪選手として期待を背負う岩波は「メダルが目標。個人的にもサッカー人生において大きな大会になる」と誓った。出場2試合での事前準備を終え、万全な状態でリオに向かう。