東京U-18FW久保建英(15)は、日本一の仲間たちに感謝した。

 「今大会、自分のゴールで少しでもチームの雰囲気がよくなればいいなと思っていた。結果的に得点王だけど、決めるだけのゴールが多かった。総合的なチームのレベルが高いから自分のゴールにつながった。チームに感謝しています」。8年ぶり3度目の優勝とともに、得点王の個人タイトルまで獲得した。

 今季から飛び級で東京U-18でプレーする久保は、この試合はベンチスタートも、後半17分から途中出場した。同44分にはペナルティーエリアの外でボールを受けると、ドリブルから右足で放ったミドルシュートは、わずか左に外れた。「いい形で中へ切れ込めたんですが、最後バランスを崩してしまって…。もうちょっと右足も上手に蹴られるようになればいいなと思います」と謙虚に言った。限られたプレーの中で高校世代でも飛び抜けた才能をかいま見せた。

 ゴールこそなかったものの、今大会7戦16点2失点のチームの中で、堂々たる結果を残し「小学生のときから全国大会を見に行って『自分もいつか日本一になりたいな』と思っていたので、なれてうれしいです」と、少年のような笑顔を見せた。