J2清水はアウェーで2-3で首位札幌に競り負けた。2点を追う後半30分に途中出場のFW北川航也(20)がゴール前のこぼれ球を押し込み、1点差。同39分にはFW鄭大世(32)がヘディングで同点とした。しかし、同ロスタイムに痛恨の失点。小林伸二監督(55)は「失点の場面は安全にやっていれば防げていた」と悔しがった。

 善戦するも、最後は首位札幌の勢いに屈した。残り10分で鄭が今季14点目を決めた。0-2から追いつき、逆転ムードも漂った。途中出場で同点弾をアシストしたMF村田和哉(27)は果敢に右サイドを突破。ゴールに迫ったが、ロスタイムに1本のロングパスから札幌FW都倉賢(30)に決勝点を献上した。

 敗戦が決定的となる被弾で、鄭はその場に座り込んだ。今季は4度目の2連勝で迎えた試合だったが、3連勝は1度もない。勝負どころで実力を発揮できない現状に鄭は「昇格を狙うチームが2点取って負けてはだめ」と警鐘を鳴らした。

 首位札幌との勝ち点差は「15」に広がった。上位浮上へ痛い敗戦。ただ、悲観する内容ではない。リーグ最少失点の札幌相手に2ゴールを奪い、シュート数は22-12と圧倒。この日は徳島から完全移籍で加入したFW長谷川悠(29)も途中出場するなど、長崎、山口と続くホーム2連戦へ光明を見いだした。小林監督は「切り替えが大事」と強調。今季は残り15試合。下を向いている暇はない。