J1神戸がベスト布陣で東海社会人リーグ1部の鈴鹿(三重)を圧倒した。

 4日のルヴァン杯浦和戦から中2日の戦いで、ネルシーニョ監督(66)は「ケガの危険がある選手以外は出るべき」と浦和戦先発を8人起用。同戦で出場停止だったFWペドロ・ジュニオールを復帰させる力の入れようだった。

 前半6分にMF石津のゴールで先制すると、同10分にもFW渡辺が追加点を記録。主導権を握り、大量得点となったが、指揮官は「守備の面で緩めてしまった」と指摘を忘れなかった。「天皇杯は隙を見せたら、サプライズが待っている。試合前にも確認したけれど、隙を見せてはいけない」。優勝チームに与えられるアジア・チャンピオンズリーグ出場への第1歩として臨んだ一戦。DF岩波も「1失点はもったいなかった」と振り返った。

 次も中2日で10日に磐田とリーグ戦(ヤマハ)を戦う。1得点のFW渡辺は「次の試合が一番大事。一番きつい連戦だけれど、次の試合は単なる試合じゃない。上に行くための大事な試合」と気を引き締めた。