磐田の和製2トップがライバル大宮撃破のゴールを狙う。台風16号の影響で時折激しい雨と風が吹き付けた20日、明日22日の天皇杯3回戦・大宮戦(NACK)に備えた練習に参加。フルコート仕様の実戦形式トレでは、FW斉藤和樹(27)とFW中村祐輝(29)の2トップが好機を作ってアピール。そろってハットトリックを達成した天皇杯1回戦FC岐阜セカンド戦(7-0)以来となるアベック先発の可能性が出てきた。

 お互いに「やりやすい」と声をそろえるFWコンビだ。豊富な運動量で、相手DFラインの裏を常に狙う斉藤は「2人の動きが重ならないので、良いところが出る」と歓迎。フィジカルを武器にゴール前で起点を作る中村祐も「和樹が気を使って動いてくれる。僕が走ったら、空いたスペースを使ってくれる」と認め合う。練習後、2人で連係も確認。あうんの呼吸でプレーする和製2トップを横目に、名波浩監督(43)も「2人の動きが理想。お互いに動いて(ボールを)引き出せていた」と評価した。

 J2で対戦した昨季から大宮戦は、リーグ戦で4試合の引き分けが続く。斉藤は「点を取らなければ勝てない。ゴールにからみたい」ときっぱり。期待も大きい斉藤&中村祐コンビが、天皇杯の一発勝負で決着をつける。【保坂恭子】