G大阪の期待の20歳MF井手口陽介がミドルシュート2発を決めた。0-1の前半ロスタイムに相手のこぼれ球に反応。右足でトラップし、左足を思い切り振り切った。ボールはゴール左上隅に一直線。井手口は「左足やったから、適当に打ったら入ったという感じ」と笑った。

 さらに1-2の後半43分、MF倉田がドリブルで前線まで運んだボールがこぼれた。狙いすました井手口は今度は右足でシュート。ゴール中央に決まり、引き分けに持ち込んだ。

 長谷川健太監督(51)は「陽介(井手口)が大車輪のプレーをしてくれた。(プロ初得点の)名古屋戦で1点取ったことでミドルレンジ(中距離)で思い切って打てている。1点目も簡単じゃない左足だった」と褒めた。

 しかし、チームは勝利が絶対条件の一戦でドローに終わり、第2ステージ(S)優勝とチャンピオンシップ(CS)出場を逃した。指揮官は「(勝ち点)3取らないといけない試合でした。ホーム最終戦(29日新潟戦)はすきっと勝ちたい。1週間準備したいと思います」と次戦に目を向けた。