名古屋が悔しいドローで再びJ2降格圏に転落した。3万人を超す観衆の後押しを受け、前半44分にFWシモビッチが今季10点目となるPKを決めて先制。だが後半開始わずか2分で失点し、残留を争う磐田と勝ち点1を分け合った。前節福岡戦(1日)で5-0と大勝して降格圏を脱出。勝てば3連勝で残留へ前進していたはずが、年間16位に逆戻りしてしまった。

 それでも残留圏の15位新潟と勝ち点で並び、14位甲府とは勝ち点1差の大混戦。前半ロスタイムにダイビングヘッドで決定機を作ったDF闘莉王は「今日で決着したわけではない。ここからです。もうひと踏ん張りする」と諦めない気持ちを強調する。40歳GK楢崎は「そんなに危ない場面は作られたわけではないのに、スキを与えてしまった」と反省した。残すは神戸、湘南戦。J1に生き残るために、最後の力を振り絞る。