J2札幌MF菊地直哉(31)が1日、明日3日讃岐戦(札幌ドーム)での定位置奪回を誓った。今季7月にJ1鳥栖から途中加入し、右DFとして17戦中16戦に先発出場。昇格へのキーマンとして奮闘も、23日東京V戦で失点に絡み、前節熊本戦は11試合ぶりに先発を外れた。“ショック療法”に「自分は札幌をJ1に上げるために来た。それ以外に理由はない。しっかり反省して、また出られるように準備をするだけ」と気を引き締めた。

 加入後、出場した試合は9勝6分け1敗。初めて敗れた東京V戦は0-1の後半15分、クロスへの対応ミスから2点目を与えた。「その前から、点にはならなかったがミスがあった。1回先発を外れて自分を見直す良いきっかけになった」。ひと休みした元日本代表が気持ちをリセットし、新たなスタートを切る。

 熊本戦で初の連敗を喫し3位清水と勝ち点6差に詰められた。「こういう経験は成長するためのチャンス。残り4戦に全力で臨みたい」。技術、経験は文句なし。失敗を経て、さらに強みを増したベテランが、3戦6失点と苦しむDF陣に活を入れる。【永野高輔】