J2清水FW鄭大世(32)が偉大な記録を狙う。今日12日のホーム岡山戦に備え、11日は静岡市内で行われた非公開練習に参加。クラブタイ記録となる6試合連続得点中のエースは、岡山戦で得点すれば、J2記録7戦連発と並ぶ。京都FW黒部(01年)と川崎FのFWジュニーニョ(04年)が達成した記録で、鄭は「点が取れればいいし、取れなくてもチームが勝てればいい」と言った。

 元同僚に並ぶチャンスでもある。鄭は06年から5年間、ジュニーニョと川崎Fでコンビを組んでいた。当時は「(ジュニーニョには)負けたくなかった」とライバル視していたが、学ぶことも多かったという。「ゴールを取ることに関してはすごかった。周りの選手も生かせるし、クレバーな選手だった」。

 ジュニーニョを参考に磨いた技術は今に生きている。今季は得点ランクトップの25得点で、アシストもチームトップの9。点を取れて周りを生かせる選手として攻撃陣を引っ張ってきた。今季は残り2試合で首位札幌、2位松本との勝ち点差は3。今日の結果次第でJ1自動昇格圏(2位以内)に入る可能性があり、鄭はあらためて「目の前の試合に勝つだけ」と強い覚悟を口にした。【神谷亮磨】