チャンピオンシップ(CS)決勝の第2戦で敗れ優勝を逃した浦和は4日、さいたま市内のクラブハウスでミーティングを行い、今季のチーム活動を終了した。

 天皇杯もすでに敗戦しているため、昨季より約1カ月も早く、突然のオフに入った。ミーティング後に取材に応じたDF遠藤航(23)は「みんな今は暗いけど、徐々に切り替える。ゆっくり休みたい」と話した。

 遠藤は今季湘南から加入し、センターバックに定着。ルヴァン杯制覇や年間勝ち点1位の原動力になった。それでも、シーズンを総括する言葉は「悔しい思いを忘れないように」。CSだけでなくアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)、またリオデジャネイロ五輪でも、勝ちきることは難しかった。「来季へも、そういう思いを持っていた方が成長できるので。ルヴァン杯のことなどは、ある意味で忘れて、というか」。年間優勝を逃した無念を受け止め、冷静な表情で話した。

 チームの始動日は未定。オフの期間もランニングなど、自主トレは欠かさない。「本当に結果を残したとは言えない。勝ちきれるチームになりたい」と、まっすぐな目で早くも来季を見据えた。