磐田に新加入の元日本代表MF中村俊輔(38)が、鹿児島キャンプ9日目の3日、新シーズンに向けての調整が順調に進んでいることを明かした。

 「筋肉を壊して修復するという作業が、3周すると体が良い感じになってくる。肉体的には1度、筋肉が壊れた状態。(開幕に向けてペースは)ちょうど合っている感じです」

 今月12日までの鹿児島キャンプはこの日で折り返しとなり、ベテランの中村俊もフィジカル中心のメニューを軽快に消化した。全体練習終了後も、FW川又堅碁(27)やMF松浦拓弥(28)と、自身のルーティンになっている居残り練習に励んだ。約2時間半、みっちり汗を流すと充実した表情を浮かべた。

 明日5日からは、「Jリーグ・DAZNニューイヤー杯」が開幕する。中2日の日程で、J2熊本、J3北九州、鹿児島と対戦する。ここまで故障もなくメニューを着々と消化している中村俊は「2周目からはゲームの中で筋肉を壊していく」と話した。

 この2年間、横浜では監督やフロント陣への不信感から、苦しさを味わったが、磐田に来てからは、純粋にサッカーを楽しんでいるからか、笑顔も多くなった。あとは結果を残すのみ。チーム始動日に「開幕にバシッと合わせていきたい」と話したが、ここまでは順調。今季初となるJチーム勢との対戦を通じて、さらにコンディションを上げていく。【前田和哉】