東京が8日、合宿先の宮崎・都城市でFCソウル(韓国)と練習試合を行い、新加入のFW大久保嘉人(34)がPKで得点して1-0で勝った。0-0の後半、味方が獲得したPKを当然のようにセットし、GKの逆を突いてゴール右に決めた。「キッカーは決まってなかったので、すぐボール取りにいった(笑い)」。1月の沖縄合宿から対外試合は全4戦6発で「どんな形でも1点は1点」と納得した。

 試合は今季初の45分×2の実戦形式で、メンバーも大久保嘉を4-2-3-1システムの1トップに据えた現時点のベスト陣容。前半は韓国Kリーグ王者に押し込まれたが「DFだけのチームじゃねえぞ」と鼓舞しながらフル出場し「せっかく(大型補強で)前線の選手が増えたんだから、今までの東京のイメージを変えないと。なだれ込むようにゴールを目指す攻撃を目指す」と改善点を挙げた。

 闘争心をチームに持ち込みながら、きっちり得点もしてチームを勝たせる。練習試合ながらゴール量産態勢に入り、今季のゴールパフォーマンスを個人サイト(https://www.yoshito13.com/)で公募することも決定。その披露数が多ければ多いほど、悲願のリーグ初優勝に近づく。【木下淳】