ガンバ大阪はホームで惨敗した。昨年Kリーグ3位の済州(韓国)に1-4で大敗。MF遠藤保仁(37)がオウンゴールで先制点を許すなど2失点に絡み、今季公式戦で初採用した3バックも機能しなかった。中2日の過密日程ながらほぼベスト布陣で臨み、ACLクラブワーストの4失点。H組で通算1勝1敗とし、08年以来の優勝へ課題を突きつけられた。

 日本屈指の技術を持つ遠藤が、まさかのOGで先制点を献上した。前半43分、相手FKからシュートを打たれ、遠藤が頭で反らせようとしたらそのまま自軍のゴールへ吸いこまれた。3点リードされた後半27分には、ボールをキープしようとした遠藤が相手に奪われる痛恨のミス。そのまま約30メートルの屈辱のロングシュートを決められた。76分間プレーし、交代時にはブーイングが響いた。

 「(OGは)ギリギリのところだったので(頭で)触りにいく必要があった。次も同じ場面になったら迷わず触りにいくが、それでも今回は入ってしまったので、次はもっとしっかり守らないとはいけない」

 今季初挑戦の3バックも機能せず、公式戦4試合目で初黒星を喫した。最終ラインで三浦、ファビオと組んだ金は「完成度が低かった。なかなか合わなかった」。長谷川監督は「ヤット(遠藤)を含め、すっきり感がない。でもこのシステムは使えるようにしないといけない。3バックも4バックも熟成が必要」と指摘した。

 06年からJリーグ最多の9度出場、64試合こなしたACLで最多失点。この8日間で公式戦3試合をこなした疲労感はにじむ。15日には再びホームで開幕2連勝の強敵江蘇と対戦する。この大会は昨季から本拠ではまだ1勝もできておらず、何としても勝利で流れを変えたい。

 指揮官は「去年のように(1次リーグで)敗退するわけにはいかない」。主将の遠藤は「修正しないといけない」と言葉を振り絞った。1次リーグは1勝1敗。この悔しさは次戦で晴らすしかない。【小杉舞】